令和3年度決算が市議会9月定例会で認定されましたので、主な内容をお知らせします。決算書は市役所1階情報スペースや図書館、市ホームページでご覧になれます。
◆一般会計
令和3年度の一般会計決算額は、歳入(収入)が298億296万6千円、歳出(支出)が282億9,377万5千円で、収支差引額は15億919万1千円、翌年度繰越財源を除いた実質収支額は、14億5,775万2千円となりました。
前年度に比べて歳入額は6.9%の減少、歳出額は9.8%の減少となりました。また、3年度から2年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額は8億5,334万2千円となりました。前年度との主な決算比較は以下のとおりです。
◆特別会計等
特別会計の3会計および公営企業会計の決算は、下表のとおりです。
特別会計の3会計の決算は、全体で前年度に比べて歳入は2.6%の増加、歳出は2.4%の増加となりました。
国民健康保険特別会計では、収支差引額が3億8,586万1千円の黒字となっていますが、一般会計からのその他繰入金が5億8,500万円となっており、大変厳しい運営状況となっています。
▽令和3年度一般会計決算額および構成比
▽令和3年度特別会計等決算
◇前年度との主な比較(歳入)
・市税0.7%減
固定資産税の評価替えおよびコロナ特例による路線価据置措置などにより、前年度に比べて市税全体で5,298万5千円減少しました。
・地方消費税交付金8.4%増
都道府県税である地方消費税収入額の2分の1が市町村に交付されるもので、1億286万4千円増加しました。
・地方交付税24.5%増
全国の自治体が一定のサービス水準を維持できるよう交付されるもので、普通交付税が6億2,019万円増加、特別交付税が908万1千円減少しました。
・国庫支出金26.2%減
新型コロナウイルスワクチン接種事業への補助金などの増加の一方で、特別定額給付金給付事業費補助金の減少などにより、30億3,528万3千円減少しました。
・都支出金1.8%増
市町村総合交付金の増加などにより、6,930万3千円増加しました。
・繰入金66.2%増
特定防衛施設周辺整備調整交付金事業基金繰入金、国民健康保険特別会計繰入金の増加などにより、3億9,719万6千円増加しました。
・繰越金3.7%減
3年度の前年度繰越金は、2年度に比べて2,501万3千円減少しました。
・市債67.9%減
臨時財政対策債の減少などにより、5億2,911万2千円減少しました。
◇前年度との主な比較(歳出)
・総務費2.8%減
防犯対策費や町会関係費、税務・財務・会計事務など、市の業務に必要な経費です。国勢調査事業の減少などにより、6,022万4千円減少しました。
・民生費9.7%増
高齢者・障害者・子育て支援・生活保護などの経費で、住民税非課税世帯等臨時特別給付金や子育て世帯への臨時特別給付金の増加などにより、11億8,233万円増加しました。
・衛生費48.5%増
保健衛生や環境対策、ごみ処理などの経費で、新型コロナウイルスワクチン接種事業の増加などにより、11億6,172万9千円増加しました。
・商工費95.2%減
商工業の振興のための経費で、特別定額給付金給付事業や事業継続応援金給付事業の減少などにより、58億2,960万4千円減少しました。
・土木費25.6%増
道路建設や公園整備などまちづくりの経費で、福生駅西口地区の市街地再開発事業補助金などにより、4億1,886万4千円増加しました。
・消防費8.4%減
消防業務の東京都への委託や消防団等の経費、災害対策費が主なもので、防災行政無線(移動系)施設改良事業の減少などにより、9,139万9千円減少しました。
・教育費5.1%増
教育の充実や文化・スポーツの振興などの経費で、小学校防音機能復旧(復機)事業の増加などにより、1億5,848万7千円増加しました。
・公債費2.8%増
市債(長期借入金)の元利金を返済する経費で、2,084万2千円増加しました。
▽市税収入の推移
▽積立基金の推移
▽市民一人当たりの納税額および歳出額(普通会計)