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《特集》つながる、ひろがる 多文化共生(1)

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東京都福生市

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生きていくこと」です。

■都内26市で外国人比率が最も高い福生市
まちの中や学校、職場などで、外国人を見かけることは日常の光景となりました。福生市には、人口の約6%に当たる、3,301人の外国人が暮らしています(令和4年3月31日現在)。約17人に1人は外国人です。その人口はこの10年間で増えており、外国人比率は都内26市の中で1位です。
また、ベトナムやネパール、中国などのアジア国を中心に、国籍も多様になり、現在約60か国の国籍・地域の方が住んでいます。

■日本人も外国人も「誰もが暮らしやすいまち」を目指して
たくさんの外国人が暮らす福生市。一方で、「外国人を見かけることはあっても、話したことはない」という方も多いのではないでしょうか。そのことから、外国人住民が抱える生活上の問題が、他人ごととして捉(とら)えられてしまったり、お互いのイメージに誤解を生んでしまっている現状があります。
本特集のテーマは「多文化共生」。外国人の生活に関する実態や課題、市の取り組みなどを紹介します。ぜひこの機会に、日本人も外国人も「誰もが暮らしやすいまち」について、私たちができることを一緒に考えてみませんか?

▽福生市の外国人住民登録者数の推移

▽福生市の外国人住民登録者の国籍割合
(令和4年3月31日現在)

■「ことば」が同じだったなら
◇外国人住民の日本で一番の困りごとは「ことば」
日本人と外国人が共生するうえで、最も問題となることが「ことば」。
一般財団法人東京都つながり創生財団が外国人住民に対して行った調査によると、約70%の外国人は「日本人が話す日本語は難しい」と回答しており(図1)、また、90%以上の外国人が「日本語の書類が難しくて読めなかったことがある」と回答しています(図2)。
外国人住民が「医療」、「職場」、「学校」など、日常生活のさまざまな場面において、日本語の情報が理解できずに困っているということが分かります。

◇「正しい」情報を外国人住民に伝えるためには
外国人住民は、日本での生活に関わる情報をどこから得ているのでしょうか。令和2年度に福生市・羽村市の外国人住民1,500人を対象に実施した調査(※)によると、過半数の外国人住民が、市や地域のお知らせを「家族や友人からの口コミ(51.8%)」で入手していることが分かりました。
しかし、情報を伝える側が、日本語を誤って解釈してしまうと、間違った情報が外国人コミュニティに広まってしまうことがあります。外国人住民に正しい情報を正確に伝えることは、公的機関や地域における課題の一つです。
(※)参考:ふっさ・はむら多文化共生事業協議会「福生市・羽村市多文化共生実態調査」

▽[図1]日本人が話す日本語は難しいと思うか

日本人の話す日本語が分からなくて困る場面(複数回答可)

▽[図2]日本語の書類が難しくて読めなかったことはあるか

日本語を読むとき難しいと思うこと(複数回答可)

引用:一般財団法人東京都つながり創生財団「やさしい日本語を活用した在住外国人への情報伝達に関する調査」(令和4年2~3月)

       

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