■舌ケアでいきいき生活~健康の秘訣は「舌」にあり~
加齢とともに口や舌の機能が衰えると、「食べこぼし」が増えたり、「むせて咳(せ)き込む」ことが多くなります。このように口腔(こうくう)機能が衰えることを「オーラルフレイル」と言い、オーラルフレイルがある人は、そうでない人に比べ、死亡リスクや要介護状態になるリスクが高くなることが分かっています。口腔機能の衰えのサインがないか確認してみましょう。また、口腔機能の衰えを抑えるトレーニングをご紹介します。
◇口腔機能の衰えのサイン
誤嚥(ごえん)する、またはむせる、最近食べるのが遅くなった、話が聞き取りづらいと言われるようになった、舌や頬(ほほ)をよくかむ、食べこぼす、「ブクブク」とうがいをすると、食べかすがよく出る、舌が汚れる。これらのサインに1つでも該当する場合は、歯科を受診することをお勧めします。口腔機能検査を希望する場合は、受診の際に歯科医へご相談ください。
◇口腔機能の衰えを抑える「舌体操」
舌の筋トレ「舌ぐるぐる体操」は、唇を閉じ、舌の先を片側の頬の内側に強く押しつけます。舌に力を入れたまま、上唇の裏側を通って、反対側の頬まで動かしていきます。さらに下唇の裏側を通って、最初の位置まで舌を動かします。これを右回り3回、左回り3回を1セットとして、1日3~5セット行いましょう。
舌の巧みな動きを鍛える練習は、舌を右の口角につける。次に左の口角につける。舌はできるだけ速く、リズミカルに動かす。次に舌を思いきり前に突き出す。突き出した舌を引っ込める。舌はできるだけ速く、リズミカルに動かす。これを10回1セットとして、1日3~5セット行いましょう。
問合せ:保健センター
【電話】552・0061