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■心に残る人
いまから45年程前になりますが、大学を卒業して社会人となり、就職したのが日本鋼管株式会社(現JFEスチール株式会社)でした。
その時の直属の上司は松平康隆(まつだいらやすたか)さん。昔からのバレーボールファンなら、この名前ですぐにお気づきでしょうが、メキシコオリンピックで銀メダル、ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得した全日本男子バレーチームの大監督です。
松平さんはバレー、私は野球と種目は違えども、仕事をしながらスポーツに打ち込む者として、仕事の心構えなど教えていただいたことを覚えています。
その後、私は家業を継ぐために会社を辞めてしまい、松平さんとお会いする機会もなかったのですが、数十年後に東京オリンピック・パラリンピック招致に関する行事で再会することができました。
「市長になったことは知っていたよ。」と声をかけていただき、自分のことを覚えていてくれて嬉しかったことを、先日、会社時代の仲間と松平さんを偲(しの)びながら思い出していました。
誰かが気にかけてくれることは励みになり、そんな人間関係に恵まれたことを感謝しています。私も、人を大切にしていきたいと思っています。