本施政方針は、市政運営にあたり市長が重要施策や予算について、令和5年第1回市議会定例会(2月28日本会議)で表明したものです。
■はじめに
私が市長に就任してから、今年の5月で15年が経過いたします。
これは、ひとえに、市民の皆様や議員各位、また、本市のまちづくりに関わっていただいたすべての方々から頂戴した、多大なるご理解、ご協力の賜物(たまもの)であり、心より感謝申し上げます。
福生市長 加藤育男
■市を取り巻く社会状況等
◇ウクライナ情勢と物価高騰(こうとう)
昨年の2月24日に発生したロシアによるウクライナ侵攻について、本市では、昨年の4月からウクライナ避難民に対する支援を行っていますが、一刻も早くこの戦争が終息し、平和な日々が戻ってきてほしいと心より願っています。
また、この戦争で世界経済は大きく影響を受け、急激な円安とも相(あい)まって、物価の高騰は、我々の生活に襲(おそ)いかかっています。
本市では、市民や事業者の皆様が置かれている厳しい状況を踏まえ、65歳以上の高齢者全員を対象としたシニアお買物券配布事業など、さまざまな物価高騰対策を講じてきました。
◇新型コロナウイルス感染症対策
新型コロナウイルス感染症との闘いも4年目に突入しました。
新型コロナウイルスワクチン接種事業については、迅速かつ集中的に市を挙げて取り組み、昨年12月時点での60歳以上の方のオミクロン株対応ワクチンについては、実に国の2倍を上回るスピードでの接種を達成しました。
◇少子化対策
岸田内閣は、児童手当など経済的支援の強化等、いわゆる「次元の異なる少子化対策」を打ち出しています。
本市では、定住化施策として、すでに子育て支援に注力しており、日本経済新聞社と日経BP「日経xwoman(クロスウーマン)」が実施する、「共働き子育てしやすい街ランキング」において、昨年度まで多摩26市の中で7年連続1位という確固たる実績があります。
さらに、昨年の8月27日には、日本経済新聞に、「福生 子育て支援策奏功(そうこう)」との記事が掲載され、大変高い評価をいただいています。
いまや子育て施策の充実は、本市の「まちの魅力の売り」であるため、今後とも国や東京都の動きにも十分注意を払い、手綱(たづな)を緩めることなく力強く推進していきます。
◇賑(にぎ)わいの創出
この1年を振り返ると、コロナ禍において、徐々にではありますが、日常の風景が戻ってきました。
本市においても、「ふっさ環境フェスティバル」、「平和のつどい」、「ふっさ健康まつり」、「福生市民文化祭」、そして「成人式」などの来場型イベントも感染拡大防止対策を講じながら実施し、多くの方々に参加いただきました。
残念ながら、「福生七夕まつり」は3年連続で中止となりましたが、令和5年度は、福生七夕まつりを復活し、福生のまちの賑わいを取り戻したいと考えています。