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■今と昔
ある日のこと、公務がなく自宅で過ごしていると、孫が学校から帰ってきました。孫は慣れた様子でテレビやゲームをつけ、楽しそうにしています。
自分の子どものころを振り返ると、学校から帰るとすぐにランドセルを玄関に放り出して校庭や近所の公園に直行し、十人以上で集まって、三角ベースや缶蹴り、馬跳びなどに興じていたのを覚えています。
子どもたちは学年も性別もバラバラでしたが、仲良くまとまっていて、たまにあるケンカも年長者が上手く収めてくれていました。そんな中で、年長者への尊敬の念や憧れを抱くとともに、年下の子の面倒を見るということも自然に学んだように思います。
机に向かって勉強したことは、あまり記憶に残っていないのに、皆で遊んでいた時のことははっきりと思い出せます。
今と昔では生活も大きく変わり、遊び方にもそれぞれに良さがあるのでしょう。それでもつい、「昔は楽しかったな。」と思ってしまうのは、歳を取ったせいでしょうか。
いつの時代も、子どもたちが大人になって昔を振り返った時に、「楽しかった。」と思える世界であって欲しいと思います。