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東京都福生市

■みんなに愛されて20年 福生市公式キャラクター『たっけー☆☆』の生みの親
広告プランナー・デザイナー 田中栄三(たなかえいぞう)さん

◇『たっけー☆☆』誕生の秘話
20年前の2004年7月、誰からも愛されるキャラクター『たっけー☆☆』が誕生した。
全国443人・579作品の応募の中から見事、キャラクターのデザインに選ばれ、『たっけー☆☆』を生みだした方こそ、田中栄三さんだ。
2004年に福生七夕まつり実行委員会から『たっけー☆☆』という愛称で「福生七夕まつりを象徴する愛らしく、親しみやすいキャラクター」のデザインが公募された。田中さんも職場の同僚に勧められ、公募へ参加した。
田中さんが応募した作品は3作品。七夕のイメージから「たけのこ」、「星」、「竹飾り」をイメージした作品をデザインした。制作に取り組んだのは締切日の2日前ごろ。
田中さんが制作の際に大事にしているのは直感。これは長年デザイナーとして活躍されている経験から培ったものだ。『たっけー☆☆』のデザインも思うままに描き、わずか2時間程度で完成させたのだ。
こうして20年以上も愛され続けるキャラクター『たっけー☆☆』が生まれた。
「当選の連絡が来た時は、とても驚きました。それまでポスターや広告などのデザインを採用していただいたことはありましたが、自治体のキャラクターに自分のデザインが採用されるとは思ってもいませんでした。嬉しい気持ちでわくわくと胸を躍らせながら市役所まで向かったことを今でも鮮明に覚えています。」
当時、福生七夕まつりのオリジナルキャラクターだった『たっけー☆☆』は、2013年3月から福生市公式キャラクターとなっている。

◇デザイナー人生を変えてくれた『たっけー☆☆』
高校卒業後、職業訓練校へ通い、その後工場へ就職した。就職から1年半が経とうとしたころ、昔から興味があったデザイン関係の仕事をしたいと思い、独学でデザインの勉強をしてデザイナーのアシスタントの仕事へ転職。これが田中さんのデザイナーとしての人生の始まりだった。
しかし、デザイナーの道はそんなに甘くはなかった。田中さんのデザインはなかなか採用されず、苦しい時間を過ごした。やっぱりだめなのかと諦めかけたこともあったと言う。それでも諦めず、手を止めることなく努力を続ける日々。徐々に上司からも努力が認められ、田中さんのデザインが採用されるようになり、デザイナーとしての肩書をもらうことができた。
その後は順調にデザイナーとしての経験やキャリアを積み、制作室長を任されるまでになった。そんなある日、『たっけー☆☆』の公募があることを知り参加。数ある応募の中から最優秀賞に選ばれたのだ。
受賞の翌年に現在の会社を設立し独立。独立後もいくつかのデザイン賞を受賞し、今では、広告やポスターなどの依頼も数多く受けている。
「私にとって『たっけー☆☆』の受賞はとても大きな財産です。いくつかいただいた賞の中でもこの受賞が一番思い出深く、『たっけー☆☆』がいたから今の自分があると言っても過言ではありません。当時、諦めずにデザインを続けていて良かったと心から思います。やりたいことを諦めずにやり抜くことで、いつか必ず報われるのだと感じます。」

◇いつまでも愛されるキャラクターで
「自分がデザインしたキャラクターが桜まつりや七夕まつりといったイベントで、たくさんの人に囲まれている姿や、駅やバスのラッピング、さまざまなグッズやLINEスタンプなどになっていることを考えると本当に嬉しいです。20年間ありがとうございます。これからも、みんなを喜ばせてくれる人気者でいてほしいです。」
うまくいかない時も諦めずに努力を続け、自らの手で願いを叶えた田中さん。そんな田中さんが創り出した『たっけー☆☆』だからこそ、これからもたくさんの人の願いを叶えてくれるはずだ。

       

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