■現場の声を聞いてみました!
◇学校の理解者として、子どもの成長を見守る
福生第一中学校CS委員会会長 土谷利美(つちやとしみ)さん
地域や学校をよく知るCS委員がいることで、保護者と学校の間に入って問題を解決したり、地域の方に授業の講師を依頼したり、先生方だけでは難しいことに対応することができます。CS委員は「学校の理解者」になることが大きな役割だと思うんです。
また、先生は短い期間で異動されてしまいますが、地域の方は変わらずさまざまな活動を行っています。そのような地域の方のチームワークや懸命に活動する姿を見せることで、一緒に活動に取り組んだり、素直で思いやりのある生徒に育っていくのではないかと思います。
こうした点でCS委員の存在は大きいですし、大切にしていきたいです。CS活動にはこうした想いを持った方に参加していただき、地域で子どもの成長を見守っていければと思います。そして、将来的には子どもたちが同じようなことを次の世代につなげてくれることが私の願いです。
◇3つの教育を結ぶホタルプロジェクト
福生第七小学校CS委員会会長 板垣和生(いたがきかずお)さん
大切にしている活動の一つに、私自身が講師を務めビオトープなどを活用しながらホタルについて学んでもらう「ホタルプロジェクト」があります。この活動は地域の伝統をつないでいくことにもなりますし、繊細(せんさい)なホタルの生態からどのように協力し合えば上手くいくのかを児童や教員に問いかけ、自ら考えてもらう場になっています。CS委員には「学校教育」、「社会教育」、「家庭教育」の3つの教育を結びつける役割があると思うんです。ホタルプロジェクトでいえば、地域の教育を通じてホタルを見に来た親子やその様子を見にくる教員がふれあう機会を創出することでそれぞれの教育を結びつけているといった点ですね。学校や家庭、地域にはそれぞれのやり方があると思います。連携を図り協力していくことで、より良い教育環境を実現できるのではないでしょうか。
◇広い視野と郷土愛をもった子どもになってほしい
福生第一小学校統括校長 髙瀬智子(たかせともこ)さん
学校教育には、地域の理解が必要ですので保護者と学校の窓口的な存在を担ってくださるCS委員の方は、「地域とともにある学校を作るための仲間」だと思っています。
家庭と学校だけで経験の幅を広げることはなかなか難しい点がありますが、学校の外に出てさまざまな体験の場を提供していただくことで子どもたちの視野が広がります。本校では、商店街の見学やあいさつボランティア等を実施しており、実際に活動の様子を見ていると、地域の大人と関わることで、子どもたちの好奇心や意欲が高まっているのを感じます。
人と人とのつながりは、世の中がどんなに変化しても欠かせないものです。地域の方との関わりによって、子どもたちのコミュニケ―ション能力や適応力、郷土愛を育んでいきたいと強く思っています。
◇卒園後も地域とともに子どもたちを見守っていく
福生第五小学校・福生第三中学校CS委員(わらべつくし保育園園長) 瀬沼圭子(せぬまけいこ)さん
CS委員であることで、学校に足を運んだり地域の方や子どもと一緒に活動する機会をいただけます。
保育園の園長でもある私の役目は、卒園児が次のステップでどんな生活を送っているのかを知り、園の職員や保護者に学校の良さや状況などを伝えることで、安心して子どもたちを送り出してもらうこと、子どもが学校へ行きたいと思えるようにすることだと考えています。子どもたちには保育園の次に小・中学校があって、先生や地域の方からずっと愛されて育っていくということを伝えたいです。
CS活動を通じて、地域全体で子どもたちを守ったり、支え合ったりできる関係性が構築されていく。人と人との輪が広がることで福生という地域が強くなっていくと思いますし、改めて「子育てするならふっさ」だと感じますね。
◇福生第三中学校 生徒会長 2年 桐野暖雪(きりのはるゆき)さん
CSの活動は、いろいろな方と協力して行うので、地域のつながりを深めることができると思います。
落ち葉掃きなどの清掃活動はいつもお世話になっている学校や地域に貢献できるので好きです。
将来は、CS委員の皆さんのように地域や子どものために行動できる大人になりたいです。
◇福生第四小学校6年 北島大地(きたじまだいち)さん
クローバー祭りや花火など楽しい活動があって、たくさん思い出ができました!
職業体験は勉強になるので、もっとやってみたいです。
◇福生第四小学校6年 村木智結(むらきちゆ)さん
地域の人が見守ってくれるので安心して過ごすことができます。
先生以外の大人の方と話したり、いろいろな体験ができるのも嬉しいです。