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薬剤師会だより

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東京都福生市

■感染対策を見直してみよう
皆様こんにちは。令和5年5月に新型コロナウイルスが5類へ変わり、世間も令和元年以来の落ち着きを取り戻しつつあると感じています。執筆段階では令和5年12月なのですが、ただ今インフルエンザ流行の真っ最中です。職場や学校、町内会においても感染情報が日夜入ってきているのではないでしょうか?
ウイルスや細菌は、さまざまな経路で私たちの口や鼻からのど(気道の粘膜)に入り込んで体の中に侵入します。主な感染経路をご紹介します。感染経路には大きく分けて4つのタイプがあります。(1)空気感染、(2)飛沫(ひまつ)感染、(3)接触感染、(4)経口(けいこう)感染です。
1つずつ簡単にご紹介していきましょう。(1)空気感染はウイルスや細菌が空気中に飛び出し、1m以上超えて人に感染させます。代表的な疾患は、はしかや水ぼうそうなどです。次に(2)飛沫感染は、ウイルスや細菌が咳(せき)、くしゃみなどにより、細かい唾液(だえき)や気道分泌物に包まれて空気中に飛び出し、約1mの範囲で人に感染させることです。インフルエンザ等が該当します。(3)接触感染は皮膚(ひふ)や粘膜の直接的な接触、または医療従事者の手や医療器具、その他手すりやタオルなどのような物体の表面を介しての間接的な接触により、病原体が付着することによる感染です。代表的な疾患として咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)(プール熱)があります。最後に(4)経口感染はウイルスや細菌に汚染された食べ物を、生または十分に加熱しないで食べた場合や、感染した人が調理中に手指等を介して食品や水を汚染し、その汚染食品を食べたり飲んだりした場合に感染します。代表的な疾患としてはロタウイルス、ノロウイルスなどが挙げられます。
感染対策は罹(か)らないという側面と拡げないという2つの側面があります。このどちらの対策においても大切になるのが石けんを用いた手洗いとマスクの装着です。自分や周りの身を守るのは特別なことではなく日常での行動です。令和6年度は「風邪に罹らない拡げない!」を目標にして健康生活を目指してみてはいかがでしょうか?

文責:大戸薬剤師

       

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