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医師会だより

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東京都福生市

◆令和6年度以降の新型コロナワクチン接種について
新型コロナワクチン接種は誰もが無料で受けられた特例臨時接種が3月で終了し、今後のワクチン接種がどうなるかが不明でしたが、具体的になってきた事もあり6月末の時点で分かっていることをお伝えしたいと思います。
5月以降新型コロナワクチンはインフルエンザワクチンなどと同様に任意接種用ワクチンの一般流通が始まりました。ワクチンはこれまでの複数人用ではなく1人用で、通常の冷蔵庫で長期間保管可能となり、個別接種がしやすくなりました。
定期接種が始まる秋冬より前に、12歳以上の方であれば任意接種として接種可能です。ワクチンは、ファイザー社のオミクロン株XBB.1.5対応1価で、これは春夏用のワクチンになります。秋冬用としては、より最近の流行株に対応するものが8月以降に流通する予定になっています。任意接種ではインフルエンザワクチンと同様に、各医療機関によって費用は異なり、1万6千円~2万円程度が見込まれます。接種を行なっている医療機関への確認と予約が必要となります。
今年の秋冬には定期接種が始まります。定期接種は個人の重症化予防として重症者を減らすことが目的とされ、65歳以上の方、60~64歳で重症化リスクの高い方(心臓・腎臓・呼吸器の機能または、ヒト免疫(めんえき)不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり身体障害者手帳1級相当の方)に限られ一定の公的負担が受けられます。福生市において自己負担額は今のところ未定になっていますが、全国的にみて3~7千円程度になると思われます。集団接種ではなく個別接種の予定です。
定期接種の対象とならない方は任意接種として全額自費で受けることができます。昨年5月から新型コロナウイルス感染症は5類に分類されるようになりましたが今でも感染は続いており、重症化例が無くなった訳でもありません。味覚・嗅覚(きゅうかく)障害、長引く咳(せき)や倦怠(けんたい)感など後遺症に悩まされている方もいます。新型コロナワクチン接種による感染予防・重症化予防は命を守る上でも、後遺症に悩まされない上でも重要です。
今後病毒性の強い変異株が出現しないとも限らず、できる対策はしておいた方が良いと考えます。

文責:川島医師

       

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