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薬剤師会だより

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東京都福生市

■血圧の上手な測り方
調剤薬局で働いていると、患者さんからのさまざまな質問にお答えする機会があります。そんな中で多く寄せられる質問が血圧についてです。日本には約4,300万人の高血圧患者がいるとされており、3人に1人が高血圧であるという状況です。高血圧は自覚症状がほとんどありませんが、放置すると心疾患・脳血管疾患を起こすリスクが高まります。
適切な高血圧治療を行うためには、適切に血圧を測定して記録することが大切です。皆さんはご自宅に血圧計をお持ちですか?高血圧のお薬を飲んでいる方はもちろん、健診などで血圧が高めと言われたことのある方はぜひ購入してご自宅でも測定することをおすすめします。
さて、血圧計は手に入れたけど、どうやって測定したらいいの?という方にポイントをお伝えします。血圧はちょっとした要因で上がったり下がったりするので、正しく測るにはコツが必要です。大事なのは、「毎回同じ条件で測定する」ことです。
〔(1)測定タイミングは朝と夜、毎日できるだけ同じ時間に測定する〕
朝は起きてから食事を食べるまでの間、夜は就寝前がよいでしょう。
〔(2)毎回同じ腕で測定する〕
腕の左右の違いで測定値に差が出ます。原則として利き手の逆の腕で測ります。
〔(3)椅子(いす)に座り、リラックスした状態で測定する〕
椅子には姿勢良く座りましょう。血圧計はテーブルの上に置いて、心臓と同じくらいの高さにします。緊張したり呼吸が速かったりすると数値が上がってしまうので、1~2分深呼吸をしてから測ります。
測定した数値は血圧手帳に記録して受診時に持っていきましょう。薬局でも薬剤師にお見せください。血圧手帳は薬局やクリニックで無料でお配りしているものもありますし、お好きなノートに記録していただいても構いません。
薬局は薬をもらう場所というイメージが強い方もいらっしゃると思いますが、健康相談にも対応しています。気になることがあればぜひ気軽に薬剤師にお声がけください。

文責:高橋薬剤師

       

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