■もしもの休日に備えて~休日診療・休日調剤~
突然の発熱やケガなど、「病院に行きたいけど今日は日曜日…」という経験はありませんか?急な体調不良やケガは、曜日や時間に関係なくやってきます。そんなときに頼りになるのが「休日診療」や「休日調剤薬局」です。
福生市では、日曜・祝日などに診療を受けられる休日診療が設けられており、急な体調不良に対応しています。ただし、休日診療は内科の診療に限られ、また最低限の処方日数にとどめるなどあくまで応急的な診察・処置を行う場です。症状が改善しない場合や精密検査が必要な場合は、翌日以降にかかりつけの医療機関を受診することも大切です。
また、診療後に処方箋を受け取った場合、同じ日に薬を受け取るには「休日調剤薬局」での調剤が必要になります。これは、福生市薬剤師会の薬局・薬剤師が当番制で対応しているもので、休日や夜間でも必要な薬が受け取れる体制を整えているものです(福生市休日診療所の場合はその場で薬を受け取れます)。薬局に行く際には、ぜひ「お薬手帳」を持参してください。お薬手帳には、これまで飲んだ薬の履歴やアレルギーの有無が記録されています。薬剤師はそれをもとに、飲み合わせの問題や重複処方のリスクを確認します。とくに複数の病院にかかっている方や、高齢の方には大切な情報源となります。
休日診療所・休日調剤薬局の情報は、市のホームページや広報紙などの情報でも確認できます。地域の休日診療・調剤体制は、限られた資源のなかで市民の健康を支える大切なしくみです。私たち薬剤師も、休日であっても、誰かの体調不良や不安に寄り添えるよう、できるかぎりの準備をして皆さんをお迎えしています。
健康は何よりの財産。日常の健康管理に加えて、「もしも」のときの行動を事前に知っておくだけでも、心のゆとりが変わってきます。休日も安心して過ごせるよう、地域の医療体制について確認しておきましょう。
文責:宮﨑薬剤師