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医師会だより

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東京都福生市

■産み分けについて
赤ちゃんの性別が、いつ、どうやって決まるのか知っていますか?男性は「X染色体」と「Y染色体」、女性は「X染色体」と「X染色体」、一方、精子と卵子には、性染色体が1本ずつしか含まれません。精子は「X染色体」か「Y染色体」のどちらか1本、卵子は「X染色体」が1本、そして精子と卵子が出会った瞬間、つまり受精したときに2本になり、性別が決まるのです。X染色体を持つ「X精子」が受精すると女の子。Y染色体を持つ「Y精子」が受精すると男の子が生まれます。産み分けは、この原理に基づいて受精をコントロールします。
この「X精子」と「Y精子」ですが、「X精子」は、寿命が2~3日と長く酸性の環境で生き残りやすく、「Y精子」は寿命が1日と短くアルカリ性の環境で生き残りやすいという特徴があります。この特徴を活かし、女の子を希望する場合は排卵日の2日前、男の子を希望する場合は、排卵日にタイミング法を行うことや、産み分けゼリーを使用し希望する性別になる環境に近づける方法などもあります。
いろいろと書きましたが、結局、男の子、女の子を確実に産み分けられる方法はありません。性別に関わらず、赤ちゃんが無事に生まれてくれることが一番ですが、少しでも希望の性別を授かる努力をするかどうかは、夫婦でしっかり話し合って決めるようにしましょう。

文責:宮川医師

       

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