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医師会だより

24/25

東京都福生市

■近視について
しばらく続くコロナ禍で、パソコン、スマートフォン等を使う頻度が増えた方も多いのではないでしょうか。
近視は、屈折(くっせつ)異常のひとつで、遠くから入ってきた光が網膜(もうまく)よりも手前で像を結んでしまうために、遠くのものがぼやけてしまい、よく見えない状態のことです。
近視の原因は、はっきりとは分かっていませんが、遺伝的な要素と環境ではないかと考えられています。親御さんが近視ですと、子どもさんが近視になることは多いです。また、一般的な近視の場合、環境として、勉強や読書、コンピューターゲーム、スマートフォンなど、近くを見る作業を長時間続けていることは、好ましくないと言われています。
正しい姿勢で、本やパソコンを見るときは30cmくらい距離をとったり、またコンピューターゲームなどは30分やる間に、20秒以上の休みをとるのが良いと言われています。読書などの照明も明るすぎず暗すぎず、蛍光灯であれば15~20ワット程度が適切と言われています。
子どもさんの場合では、長時間近くを見ていたために、目が調節しすぎてしまって、調節緊張症という一時的な近視の状態になってしまうこともあります。その場合は、本当の近視ではないので、点眼薬で治療することもあります。
現代社会では、近くが見えるほうが便利なこともありますが、眼鏡を使用しなければ、遠くが見えず不便なこと、また、就職の際に裸眼でいくつ以上という規定のある職業もあるので、注意が必要です。
パソコン、スマートフォン、コンピューターゲーム等、上手な使用を心がけるのが、大切なようです。

文責:渕向(ふちむかい)医師

       

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