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特集 地域でつくる みんなの居場所(4)

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東京都福生市

■~みんなでできる支え合い~今後こども食堂への支援が期待されるフードバンク
◇まだ食べられるのに無駄にしていませんか
フードバンクふっさ 代表 三浦明日香(みうらあすか)さん
皆さん、「フードバンク」をご存じですか?フードバンクとは、支援を必要としている施設や団体、世帯に無償で食品等を提供する活動のことです。私たちフードバンクふっさでは、毎月1回食品などの配布会を行っています。
配布会では、主に企業や個人の方からいただいた寄付品のほか、福生市役所の窓口で行われているフードドライブに寄付されたものなどを中心に配布をしています。
昨今の物価高の影響などもあり、ここ数か月で利用者の数は大幅に増加しています。現在は多くの協力があり、定期的に配布会を開催できていますが、まだまだ生活に困っている方への支援は必要です。
皆さんはご家庭で、「食べずにしまっておいたら期限が切れていた」、「食べないかも知れないけれどとりあえずしまっておこう」なんて経験はありませんか?無駄にしてしまった食品で、助けることができた方がいたかも知れません。もし、ご自宅にそのような食品があれば、ぜひフードドライブへご寄付ください。
「たくさんないと寄付できないのかな」、「1個、2個寄付しても意味がないのでは」と思われる方が多いようですが、そんなことはありません。少量、1個や2個で良いのです。その一つひとつの積み重ねが大きな支援につながります。現在は個人の方への支援がメインですが、皆さんに多くの支援をいただければ、こども食堂などの団体へも配布ができるようになります。
皆さんにフードバンクについて正しく知っていただき、誰もが笑顔になれるような活動を続けていきたいと思います。

◇配布会開催について
日時:毎月1回(不定期開催)
場所:
・福祉センター
・YSC本町研修室(本町94-9GCCビル1階)
対象:市内・近隣市内在住の支援が必要な方
その他:詳細は、お問い合わせください。

問合せ:フードバンクふっさ(ふっさボランティア・市民活動センター)
【電話】552・2122

◆市役所でもフードドライブを実施
◇フードバンクふっさとの協定で、食品ロスの削減および生活困窮者を支援
市では、食品ロスの削減および生活困窮者等への支援を行うため、「フードバンクふっさ」と協定を結び、通年でフードドライブを実施しています。
日時:月~金曜日 午前8時30分~午後5時(祝日を除く)
場所:市役所第二棟2階ごみ減量対策課
回収対象:
(1)賞味期限が持ち込み日からおおむね2か月以上先のもの
(2)未開封で包装や外装が破損していないもの
(3)びん詰の食品でないもの
(4)包装や外装をほかのものに移し替えていないもの
(5)生鮮食品でないもの
(6)食品表示(原材料名等)が日本語で記載されているもの
品目の例:
・缶詰(肉・野菜など)
・乾物(乾麺など)
・インスタント食品
・レトルト食品
・乳幼児食品(粉ミルク・離乳食など)
・嗜好品(しこうひん)(インスタントコーヒー・お茶など)
・調味料(食用油・醤油など)
※冷凍・冷蔵食品を除く

問合せ:ごみ減量対策課ごみ減量対策係
【電話】551・1731

■こども食堂への補助金制度を開始しました!
市では各家庭の安定した食事の機会および交流の場を確保するため、こども食堂に対して安定的な実施環境を整備できるよう経費等の一部補助を行う制度を開始しました。
補助金額:
・こども食堂立ち上げ支援費用(備品購入費等)…1食堂あたり初期費用上限50万円
・こども食堂開催費(食材費等)…1食堂あたり月額上限2万円
補助対象経費:消耗品費、光熱水費、食材費、車両の燃料費等、通信費、郵便代、保険料、食材運搬に係る交通費等、使用料・賃貸料
対象:次のすべてに該当する団体
・月1回以上(原則)こども食堂を開催すること
・10人以上参加できる規模で開催すること
・責任者を配置し、安全に開催できること
・規模に応じた職員数を確保すること
・ボラティア保険、行事保険等に加入すること
※そのほかにも対象要件があります。詳細は、子ども政策課へお問い合わせください。
提出書類:
・こども食堂支援事業補助金交付申請書
・こども食堂実施計画書
・所要額内訳書
提出期限:
・新規申請…補助を受けようとする月の前月15日まで
・継続申請…前年度3月31日まで
提出先:市役所1階8番 子ども政策課

問合せ:子ども政策課
【電話】551・1733

■あとがき
「いただきます」、「ごちそうさまでした」
子どもたちの元気な声と最高の笑顔に包まれ、とても幸せそうな時間が流れるこども食堂。「兄弟で利用している子ども」、「一人で利用している大人」、「夫婦と子どもで利用している家族」とさまざまな方が肩を並べ、利用する方によってそれぞれかたちの異なる「居場所」となっています。
そこにあったのは、集まった子どもも大人も全員が自分の家のようにリラックスした、とても和(なご)やかな空間。まるで大きな一つの家族のようでした。
年々、こども食堂の数が増加している背景からも、まだまだたくさんの方が「居場所」を必要としていると思います。
こども食堂が継続していくために抱える多くの課題。この課題に対して、私たちにできる支援はたくさんあります。皆さんができる支援が、たとえ小さなものでも、それが積み重なり大きな支援につながるのです。まずは自分にできることから始めてみませんか。
本特集で一人でも多くの方がこども食堂に興味を持ち、その多様な役割について知っていただけると幸いです。皆が理解し、協力することで支援の輪は広がります。
まさに「地域でつくる みんなの居場所」であると思います。

特集「地域でつくる みんなの居場所」-おわり-

       

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