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特集 地域でつくる みんなの居場所(3)

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東京都福生市

■「私にとってのこども食堂」利用者の方へインタビュー
◇01 友達と一緒に食べるご飯はおいしい!
・仲良し小学生2人組
こども食堂に来たきっかけは、お母さんが知っていて、一緒にカレーを食べに来たことでした。それから何度か来ていたら、自然とここに来ることが当たり前になっていました。
こども食堂に来ると友達と一緒に朝ご飯を食べられるので、朝から楽しくて、大切な時間になっています。こども食堂の人たちはみんな優しくて、毎週来るのが楽しみです。毎日通いたいくらいです!

私は、友達に誘われたのがきっかけで、通うようになりました。誘ってくれた友達とは、放課後に遊んだりしていて、それで私も毎週来るようになりました。
友達と朝ご飯を食べられるのが嬉(うれ)しいし、無料でたくさん食べれるのが最高です!
毎週こども食堂に来るのが楽しみで、今度6年生になりますが、中学生になっても通いたいと思っています。

◇02 家族で仲良く利用しています!
・笑顔あふれる常連ファミリー
息子さん:こども食堂に来るとおいしいご飯が食べられて、ほかの友達とも遊べるのが楽しいです。
娘さん:私も友達と遊ぶのが楽しいです。カードゲームをしたり、ピアノのキーボードで遊んだりしています。
お母さん:主人が亡くなってから、こども食堂を利用するようになりました。前からこども食堂は知っていましたが、どこにあるのか分からなくて、調べたら福生にもあることを知り、今では開催される日はほとんど参加するほどの常連です。
ここに来ると、子どもたちも異年齢の友達とつながることができるので、社会経験にもなっていると感じます。
私にとっても、ほかのお父さんやお母さんと子育ての悩みなどを共有したりできる、とても大切な時間です。また、こども食堂の皆さんが自分の親のような存在で、子どもたちを可愛がってくれたり、叱(しか)ってくれたりと、本当の家族のようで、かけがえのない居場所です。

■こども食堂の課題と今後~私たちにできる支援とは~
◇難しい運営費の確保
こども食堂の運営では、食材費以外にも食器等の備品代や光熱水費など、一定の資金が必要となります。しかし、こども食堂では無料、あるいは数百円程度の少額で食事を提供していることもあり、運営するための資金の確保は簡単なことではありません。
一般的にこども食堂の運営では寄付によるものと運営者の自己負担で成り立っていることがほとんどです。そのため使用する食材を地域住民や農家からの寄付、フードバンクや企業・団体等からの支援などで調達している場合も多いようです。
また、一部の自治体ではこども食堂の開設や運営に対する資金の補助を行っているところもあり、福生市でも令和5年度から補助金制度を開始しました。

◇人手不足によりかかる大きな負担
こども食堂は、多くの方がボランティアとして参加しています。仕事をしながら定期的に参加することは大変だと思います。集まったスタッフの人数が少ないことで、より大きな負担がかかってしまうことも考えられます。
安定した人出を確保する必要があり、地域住民や企業等の協力が欠かせません。

◇本当に支援を必要としている方へ情報を届けられない
こども食堂の運営では、個人情報を調べることはできないため、困っている方がどこにいるのかを調べる方法はありません。
また参加者側も、こども食堂自体を知らないため参加できないというケースがあります。こども食堂の広報活動も課題となっているのかも知れません。

◇維持・管理が求められる衛生面・安全面
こども食堂は食事を提供する場であるため、食中毒などの衛生面や安全面には、十分な注意が必要となります。
飲食店等の場合は、保健所への申請や許可取得等が必要となりますが、こども食堂の場合は、自治体によって許可が無くても実施できます。
誰もが安心してこども食堂を使用するためにも、運営者が責任を持って管理することが求められます。

◆私たちにできる支援のかたち
このようにこども食堂はさまざまな課題を抱えています。しかし、こども食堂という場所は多くの人にとって、無くてはならない「居場所」になっていることも事実です。
こども食堂を安定的に継続していくためには、幅広い支援が欠かせません。では、私たちには何ができるのでしょうか。

◇こども食堂を理解する
こども食堂の活動を理解することは直接的な支援ではないかも知れません。
ですが、まだこども食堂は「貧困対策」のみであるというイメージが強いため、こども食堂の多岐にわたる役割を知ることで、できる支援が増えるかも知れません。

◇運営資金の寄付
こども食堂の運営には多くの資金が必要です。たとえ少額でも支援は可能であり、資金の寄付はこども食堂の運営の一助となります。

◇食材等の寄付
直接寄付を受け付けているこども食堂も多いですが、どのように、何を寄付をしたら良いか分からない場合は、「フードバンク」や「フードドライブ」などの活用が一つの選択肢としてあります。
フードバンクやフードドライブは、こども食堂への食材提供のみならず、フードロス対策にもつながる活動となります。

◇ボランティアとして参加
食事の準備や提供、片づけ、広報活動などスタッフとして活動を支援することができます。

       

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