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令和4年度施政方針ー福生市長 加藤育男ー(3)

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東京都福生市

◆令和4年度の重要施策について
~総合計画の5つの施策の大綱「生み出す」「守る」「育てる」「豊かにする」「つなぐ」の区分ごとに掲載~
福生市総合計画(第5期)」は3年目の計画期間に入ります。これまでの進捗や成果をしっかり分析し、各施策の目標達成に向けた取り組みを推進していきます。

◇大綱1 生み出す
福生駅西口地区再開発事業の支援については、当該地区に整備する公共公益施設について再開発準備組合と基本設計の協議に入っているところです。引き続き、実施設計に向けた準備、運営計画の整理を進めます。そして、バリアフリー化が必要であった東福生駅については、自由通路整備事業を開始し、合わせて福生第二号踏切の歩道整備を進め、駅周辺における安全かつ快適な移動を確保します。さらに、都市計画道路3・4・7号富士見通り線整備事業については用地買収が進み、一部工事に着手しています。福生駅西口地区、東口地区のこれらの事業は、未来の福生のまちの顔をつくる大変重要な事業ですので、引き続き着実に進めていきたいと考えています。
また、公園施設については、「公園維持管理計画」を策定します。機能ごとに保全やライフサイクルコストを把握したうえで維持管理や長寿命化を実施できるよう2か年で計画を策定します。

◇大綱2 守る
有事の際に危険箇所に居住する要支援者に関して、確実な情報把握と迅速な避難誘導等を図れるよう、避難行動要支援者管理システムを改良し対応します。消防団については、団員の確保が全国的な課題となっています。そのため、消防団員の出動費について、従来の費用弁償から出動報酬に変更するとともに、出動費の額を改定し処遇改善を図ります。
また、地球温暖化に伴う気候変動の影響など、社会的情勢が大きく変動している状況を踏まえて、市の環境政策の総合的指針である「環境基本計画」を2か年で改定します。サイクルシェアリング事業については、サイクルステーション数や自転車の台数を拡充し、リニューアルします。採用するサイクルシェアリングシステムは八王子市や国立市など、都内7市8区で利用されており、立川市なども令和4年度からの導入を決めていますので、広域的な相互利用について、実施を検討している近隣市へも連携した体制を呼びかけていきたいと考えています。そして、市独自の環境マネジメントシステム「F-e(エフ・イー)」については、最大の特徴である市民との協働により、温室効果ガスの削減に取り組んでいきます。

◇大綱3 育てる
学童クラブ事業では、第一小学校の学校施設内に学童クラブを設置します。通所における不安を解消し、安全に安心して利用していただけるよう、令和5年4月の開所に向けて準備を進めます。学童クラブとふっさっ子の広場事業は、第七小学校でモデル事業として実施している「一体型放課後対策事業」において、効果的に子どもたちの交流を図ることができています。令和4年度からは、第三小学校、第六小学校も対象校に追加し、一体型事業の本格実施を進めます。
また、昨年末に、日本経済新聞社と日経BP「日経xwoman(クロスウーマン)」が実施した「共働き子育てしやすい街ランキング2021」が発表され、福生市が全国第5位を獲得しました。都内では初の1位となり、多摩26市の中では7年連続の1位となりました。今回の調査では例年の幼児教育・保育の「拡充」の評価内容に加え、「質」の向上が着目され、慶應義塾大学SFC研究所と連携協定を結び実施している「学びに向かう力」を形成するための独自の取り組みなどが高評価の要因となりました。このほか病児・病後児保育の質、市ホームページ内の子育てするならふっさ情報サイト「こふくナビ」の開始など、福生市の子育て施策の幅広さと奥深さが評価されたものと受け止めています。「子育てするならふっさ」をスローガンに、今後もますます子育て支援施策を進化させていくとともに、PRについても強化していきます。

◇大綱4 豊かにする
健康寿命の延伸を進めるとともに、高齢者が住み慣れたまちで安心して暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムを推進し、介護予防施策の充実に向けた取り組みを進めます。地域包括支援センターについては令和4年度から3か所での運営を開始し、高齢者支援のさらなる質の向上を図ります。また、孤立しがちな高齢者を把握し、見守りにより必要な支援につなげることができるよう、高齢者見守り相談事業を新たに実施し、相談体制を強化します。介護を希望される方や障害者の方、生活に困窮している方など、それぞれの事情に応じて必要な支援を継続し、安心して暮らせるよう、福祉サービスを推進します。
また、生涯学習の面では、中央図書館について、2か年かけて空調設備等を更新し、バリアフリーの整備、長寿命化を図る改修工事を行います。

◇大綱5 つなぐ
行政手続のオンライン化やキャッシュレス化といった、時代に即した市民サービスの充実に向けて取り組みます。
共生社会の実現に向けた取り組みについては、外国人の方へ生活や災害に関して分かりやすい情報発信を行うことも市の大きな役割と捉(とら)えています。市ホームページにおいては、やさしい日本語への翻訳機能を本格実施するとともに、広報紙を多言語翻訳する機能を試行導入します。また、福生市LINE公式アカウントと連携した多言語AIチャットボットによる情報発信ツールを本格導入します。国籍や性別、年齢、障害の有無、性的指向など、一人ひとりにさまざまな違いがあることを理解し認め合い、お互い助け合いながら、誰もが自分らしく暮らすことができる環境づくりを図ります。
そして、「福生市総合計画(第5期)」策定以降、市政を取り巻く状況は数々の課題に直面しており、持続的な発展を遂げるためには、まちづくりをさらにブラッシュアップする必要があると強く感じています。そのため、新たな時代に対応した市の発展策の構築を目的に、庁内での検討推進体制として、「持続可能なまちづくりタスクフォース」を私の指示で設置します。このタスクフォースのメンバーは入庁5年目から10年目の若手職員で構成し、次なるステージである修正後期基本計画へ向け、市が持続的な発展を推進するための施策の検討を行っていきます。次代を担う若手職員による新しい提案や施策を期待していますが、ベテラン職員が助言を行い、これまで培(つちか)った経験や知見とうまく組み合わせることで、まちづくりの課題を解決するための取り組みを進めてほしいと考えています。

       

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